ケラマブルーをこの目で!!  ~慶良間諸島/阿嘉島へ~  東京・関西から日帰りできる?

ふらっと旅

みなさん「慶良間諸島」って聞いたことありますか?

カタカナで「ケラマ諸島」って記載されているガイドブックも多いと思います。字面だけ見ると、海外と勘違いしがちですが、実は沖縄県本島のすぐ近くにあります。

ココです!!

那覇からすぐの距離にあることを感じていただけたと思います。有名な久米島よりも近くにあります。ここ慶良間諸島の海の色は「ケラマブルー」とも称され、世界中のダイバーの憧れになっているほど青が綺麗な海です。

今回は慶良間諸島の中でも比較的観光客が少ない阿嘉島という島に行ってきました。最後には東京や大阪から日帰りで行けるのかも検証してみました。

まず、慶良間諸島/阿嘉島は離島ですから、フェリーか高速船しかアクセスの方法がありません。那覇空港(オレンジ枠)からゆいレールで7つ目の「美栄橋駅」まで行き、そこから徒歩10分ほどで沖縄本島から離島へのアクセス拠点「とまりん(泊ふ頭旅客ターミナル)」に到着です。那覇空港から直接タクシーだと1,300~1,700円の料金で20分ほどで到着できます。

旅客ターミナルの中に入ってみると、当日の離島航路船舶運航状況が。台風中継でよく耳にする「南大東島」や「北大東島」航路の案内もあります。

阿嘉島行きのフェリーは案内板のように①番窓口です。阿嘉島のある座間味村の那覇出張所が乗船券を販売しているようです。

阿嘉島や座間味島行きはフェリーと高速船の2種類ありますが、今回はゆっくりとデッキで風を感じながら船旅を楽しみたかったので10:00発のフェリーにしました。金額は往復で4,090円。

ちなみに前もってWeb予約もできます。夏のシーズン中は満席になりますので前もって予約を入れていた方がいいと思います。今回はWeb予約を入れていたのですが、季節柄なのかコロナの影響なのか船内はガラガラでした。

これが今回乗船する「フェリーざまみ3」です。近くだと全体が写真に納まりません。

船内では寝転がれるスペースや客室、色々なパターンの座席が自由に使用できますが、私は海風を感じられるデッキに陣取りました。お客さんが少ないので何処でも選び放題です。

とまりん(泊ふ頭旅客ターミナル)」で買ったキンキンに冷えたオリオンビールをプシューッ。笑

オリオンビールを飲みながら、離れ行く那覇泊港を眺めるのは最高のひと時です。

下の写真は進行方向右側の景色です。よくよく目を凝らして見てみると、遠くにナガンヌ島やクエフ島(チービシ環礁)が見えます。いつか、ここにも行ってみたい・・・。※上地図の水色枠

途中、船長さんからの「右手前方にクジラが見えます!」との放送が!!写真は撮れませんでしたが、しっかりとこの目で見ることが出来ました。毎年12月~3月にクジラが子育てのために慶良間諸島にやってくるようです。ホエールウォッチングのガイド紙がたくさん観光案内所に置いてあったことを思い出しました。

慶良間諸島に近づくにつれて、だんだんと海の色が変わってきました。

波の揺れが水色のゼリーのように見えます。笑

11:30 阿嘉島の阿嘉港に到着です。90分の船旅でした。終点は座間味島なので、阿嘉島の場合は降り過ごしのないよう注意が必要です。

船着き場の「ようこそ、阿嘉島へ」の文字と野生のケラマ鹿のイラストが出迎えてくれます。

阿嘉島に上陸です!

上陸してすぐに目に入るのは「シロの像」。何それ?有名な犬?実は映画「マリリンに逢いたい」の主人公の犬であり、映画の舞台になったのがこの阿嘉島なんです。大好きな彼女犬に会うためにケラマの海を泳いで渡るという感動的な映画です。シロは彼女犬のいる座間味島の方角をむいているそうです。

港に降り立って、右手に見えていた「さんごゆんたく館」にとりあえず行ってみます。

館内はサンゴの資料館で、地元小学生の研究発表などが展示されていました。ここで自転車をレンタルしてくれる場所を教えてもらい、向かったのは「民宿 スーパー 辰登城(たつのじょう)

帰りのフェリーが14:30発なので、この辰登城さんで2時間だけ自転車をお借りしました。1階がスーパーになっていて、飲み物などや軽食の販売もしています。

自転車に乗って目指すは「北浜(ニシバマ)」!!!!!慶良間諸島といえばここ!!というくらいの絶景スポットです。「北」と書いて「ニシ」と読みます。

さあ、自転車に乗って出発です!!

風の中を颯爽と走ります。空の青と植物の緑がめちゃくちゃ鮮やかです!!

途中パイナップルのような実をつけた植物を見つけました。南国らしいです。

表示の通り「ニシバマビーチ」方面に。あと550m。

とうとう到着です!!

この場所に自転車を停めて、テラスに駆け寄ります!!

見て下さい!!  絶景!!!!!

何種類の「青」を使えばこの青になるのか・・・。「青」だけでこんなに色があったんだ・・・。これがケラマブルー

しばし絶句———-。

見ての通り、誰もいません。こんなに綺麗で絶景ポイントなのに誰もいません。こんな場所、他にあります?

波の音を聞きながらデトックスタイム。

近くに「ニシバマ展望台」なる場所があったので、長い階段をのぼって行ってみました。

ヘロヘロになりながらたどり着いた展望台。そこからの景色がこちら!

憧れのケラマブルーを堪能して港に戻ります。

阿嘉島は橋で慶留間島と外地島と繋がっているので、時間が許す限りサイクリングしてみます。

まずは阿嘉島から慶留間(げるま)島に阿嘉大橋を渡って向かいます。

この阿嘉大橋の上からの景色も素晴らしいんです!!これです!!

光輝く「青」のグラデーション。

慶留間島は有人島で小中学校もあります。外地島に渡る慶留間橋から見える座間味村立慶留間小中学校です。

こんな自然豊かな沖縄の離島で学校の先生をしてみたいです。きっと素直で素朴な子ども達なんだろうなぁ。

そんなことを考えながら慶留間橋を渡り、外地島に向かいます。後で調べて分かったのですが、慶留間小中学校には留学生制度があって日本全国から毎年数名の留学生を受け入れてくれるらしいのです。自宅に帰ってこの制度のHPを見た時、親元を離れて生活する子ども達の気持ち、子どもを家から出す親の気持ち、子ども達を受け入れてくれる慶留間地区の方々の気持ちを考えると、この取り組みの素晴らしさに心が揺さぶられました。

外地島は無人島ですが慶良間空港があるので、是非とも行ってみたい場所でした。慶良間空港を見れるのはなかなかレアな体験になるはず・・・ですが、残念ながら時間切れでした。帰りの自転車の返却時間が迫っていたため、外地島の地を踏んだだけで阿嘉島に戻ります。まさしく外地島タッチです。せっかくなので慶良間空港の画像をお借りしました。自分で写真を撮りたかった・・・。

慶良間空港は現在定期便はなく、チャーターヘリが那覇空港とのあいだを飛んでいるようです。また、フェリーや高速船がしけで欠航した場合はヘリコプターをチャーターすると座間味村役場が料金の半額を補助してくれるそうです。

自転車を「辰登城」さんに返却し、フェリーの到着時間まで阿嘉港をブラブラしているとこんな景色に出会えました。

船が浮いているように見えませんか?海水があまりにも透明で、船影が海底に直接映っているときに見られる現象です。イタリアのランペドューサ島が有名ですが、まさか日本でも見れるとは感激です!

14:30になり、帰りのフェリーがやってきました。

フェリーの中で「関西から日帰りでケラマブルーを見に来ることは可能か」を考えてみました。フェリーが本島の「とまりん(泊ふ頭旅客ターミナル)」に到着するのが16:00。その時間であれば、いくらでも大阪行きの飛行機は飛んでいます。どうやら【帰り】は大丈夫そうです。問題は【行き】です。「とまりん(泊ふ頭旅客ターミナル)」を10:00に出航するため、少なくとも9:00には那覇空港に到着している必要があります。

一番早い便が神戸発7:30 那覇着9:45のスカイマーク591便で、関空からだと7:10発 那覇9:30着のPeach211便になります。伊丹からは10時前に到着する便はありません。ということで関西の場合、前日の夜から那覇で前泊している必要があります

ちなみに東京からは・・・。なんと羽田6:10発 那覇9:00着のANA461便があります!!つまり、那覇空港に到着して急げば東京から日帰りでケラマブルーを見ることは可能です!!

意外と簡単に行ける慶良間諸島、行かないと本当にもったいない!!滞在時間たったの3時間でしたが、最高の時間を過ごすことができました。

みなさん、日々の生活で疲れたとき、非日常の「」でココロに余裕を持たせてみてはいかがですか?

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